電気自動車メーカー「TESLA」「テスラ」の株の購入から現在までを振り返ります。まだ個別株を初めて1年に満たないですが、一番長く持っている個別株なので、「企業の強み」という観点でお伝えします。
TESLAについて深く調べている訳ではないので、「もっとこうだ!」というご意見もあるかと思いますが、私が感じ、保有し続けている理由という事でご理解いただけたらと思います。
購入~現在の株価
振り返って調べてみると、私が初めてTESLAを購入したのは2020年7月でした。
当時、まだ株式分割前なので、1460ドルになっていますね。分割後は400ドル台で購入してきました。
現在は、約1.6倍となりました。
もっと早くから買っている方は、もちろん沢山おられると思いますが、まだ投資歴の浅い私の中では、「成長企業に投資続ける」一番の効果を実感できた企業でした。
購入に至った経緯
TESLAの一番すごいと感じたのが、「イノベーション」の力でした。
当時から自動車メーカーは、日本の「トヨタ」を筆頭に長年地位を確立していた中で、新規参入のハードルはとても高かったと思います。「自動車」を作るのは、「大きな工場」「技術力」が必要だというイメージがあったためです。
しかし、TESLAは、「オープン・イノベーション」という手法で、物凄いスピードかつ限られた資金で電気自動車の提供に至っています。
私は、このイノベーション力で、ガソリン車主流のゲームが変わる期待感からTESLAの購入に至りました。まさに「破壊的イノベーション」だと感じたのです。
オープン・イノベーションとは
車を開発しようとすると、様々な部品が必要になるのはイメージできると思います。
それらを自社で全て開発・製造するのは、とても大きな時間・費用・技術が必要となります。工場を建てたり、技術自体がなければ実行できないためです。
もちろん全て自社で完結するメリットはあり、「自社固有の技術」として勝負することができます。
一方で、TESLAの採った「オープン・イノベーション」は、汎用部品は外部から調達するというものです。自動車に必要な主要部品を様々なメーカーから調達し、電気自動車を作り上げました。
これまで、(全ての部品ではないものの)主要部分を自社で製造するのが基本であった業界に対して、このイノベーション力があったからこそ参入できたと考えます。
経営戦略と強み
これだけ聞くと、「部品を組み合わせれば、誰でもできるのでは?」と思うかもしれません。
しかし、TESLAの「強さ」があったからこそ実現し、支持を集めてきたと言えます。
オープン・イノベーションという「手法」に付加価値を与えたのは、【課題解決能力】、【ブランディング力】の2点だと考えています。
「EV市場」に価値を見出していたというのは、そこに「課題」を見つけていたからだと思います。
さらに言うと「エネルギー」という観点においての「課題」、その他「自動運転」が解決可能とする「課題」等を見据え、それらに対しての「解決策」として電気自動車を製造してきたのだと思っています。
これまで、既存の自動車メーカーも「省エネ」のために、いかにして「排出ガスを減らす」、「ガソリン燃費を向上させる」か、「既存のガソリン車の品質向上」により達成しようと考え続けてきたはずです。このような既存の自動車メーカーとは別の方法で、課題解決を行っているのです。
全てのサービスは、何かしらの課題に対してアプローチするものです。社会における「課題」を正確に捉え、「最適な手法」を見出す企業が、「破壊的イノベーション」を起こす企業だと考えています。
また、TSLAは、最初に提供したロードスターを2人乗りのスポーツカーとして生み出しています。これにより、電気自動車特有の加速性を売り出すこと、当時汎用品の蓄電池を使用しており車両後方に大きなスペースが必要だった課題を解決する事ができたと言います。
製作上の課題を解決しながら、電気自動車の強みを売り出すことができるブランディング力も強みだったのではないでしょうか。
さいごに
TESLAの株価は、これまでも大きく上下しながら上昇してきました。
様々な期待、期待に伴う不安が入り混じっていたと思います。
「株価」という点では、私も今後どうなるか分かりません。それは(良くも悪くも)一概に企業の成長に伴わない事もあるからです。(特に短期的に)
「株価」の面では変動が大きいのは確かなので、今後も注視していきたいと思います。
また、私自身、TESLAを調べつくした、とても詳しい、というものではありません。
1つの側面かもしれませんが、私はTESLAという企業は、このような「力」を持った企業であり、ここまで成長してきたと考えています。
今後もこのような「社会のどのような課題」を解決するのか、それは社会の主流を変える事ができるようなものか、つまり「イノベーション企業」であるかという点は、株を購入する際には見ていきたいと思います。
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