【トータルリターンが高いのは?】一般NISA、つみたてNISAを比較(新NISAも対応)

資産形成

一般NISA、つみたてNISAってどちらを選んだら良いのかなぁ、一般NISAってもうすぐ終わってしまうみたいだけどどうしよう・・・

【結論】トータルリターンは一般NISA、つみたてNISAもメリットあり!

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結論、トータルリターンは一般NISAの方が高いです。

(今回、利回り4%のインデックス投資で比較しています。)

なぜ一般NISAの方がトータルリターンが良いかというと、早期に多くの金額を投資することで、その後の「福利の力」が効いてくるからです。

非課税期間や非課税となる金額は、つみたてNISAに劣るものの、それ以上に、運用期間が長くなる方がトータルリターンは多くなります。

それでは、つみたてNISAは価値が無いかというとそうではありません。

「一般NISA」がリターンが高いのは、非課税という効能によるものというよりは、「資金力」「入金力」によるもの大きいのです。

非課税の恩恵(非課税額の総額)は、つみたてNISAの方が大きくなります。なので、一般NISAと比べて、お得に運用する事ができます。

また、少額(といっても40万円ですが・・)を長期間かけて入金していくので、途中で方針を変更したり、将来的に株価の下落期間が長く発生した場合等にはメリットがあります。

このように、一般NISA120万円を毎年しっかり使うことができる資金力があれば、一般NISAで高いトータルリターン、高い利回りを狙うことができます。

しかし、一般NISAの120万円のハードルは高い場合は、つみたてNISAも十分すごい効果で、一般NISAよりお得に運用できます。また、未来の変動リスクへの対応、他の運用に回すという方など、多くのメリットがあります。バランスの良い投資になるのではないでしょうか。

資金力、未来への考え方、その他のお金の使い道で決めるのが良いと思います。

一般NISAは2024年に終了し、新NISA(仮)に変わりますが、インデックス投資を行う上では大きな変化はありません。投資枠が120万円から122万円になるだけと言えます。これも踏まえた比較をしています。

※つみたてNISAの非課税期間終了の2037年まで、36年間で比較

 一般NISAつみたてNISA比較結果
トータル元本604万円680万円制度上の期間最大限活用した場合、
一般NISAの方が少ない元本で済む
トータル資産2,294万円2,077万円一般NISAの方が高い資産となる
トータル利益1,690万円1,397万円一般NISAの方が高い利益となる
利回り3.8%2.1%一般NISAの方が高い利回りとなる
 一般NISAつみたてNISA比較
 非課税額 45万2千円162万円つみたてNISAの方が非課税額が大きい

【根拠】一般NISA、新NISA(仮)

毎年120万円、2024年からは新NISA(仮)の122万円を投資します。また、投資から5年経過した部分は、可能な限りロールオーバーします(最初の3年間を最後の3年間にロールオーバー。投資元本604万円に対し、1,690万円の利益となります。

        1年目 2年目 3年目 4年目 5年目 6年目 7年目 8年目 9年目 10年目 11年目 12年目 13年目 14年目 15年目 16年目 17年目 18年目 19年目 20年目 21年目 22年目 23年目 24年目 25年目 26年目 27年目 28年目 29年目 30年目 31年目 32年目 33年目 34年目 35年目 36年目
  投資額 利益 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 2029 2030 2031 2032 2033 2034 2035 2036 2037 2038 2039 2040 2041 2042 2043 2044 2045 2046 2047 2048 2049 2050 2051 2052 2053 2054 2055 2056
1 2021年枠 120 ロールオーバー 125 130 135 140 146                                                              
2 2022年枠 120 ロールオーバー   125 130 135 140 146                                                            
3 2023年枠 120 ロールオーバー     125 130 135 140 146                                                          
4 2024年枠 122 323.1       127 132 137 143 148 154 161 167 174 181 188 195 203 211 220 229 238 247 257 267 278 289 301 313 325 338 352 366 380 396 412 428 445
5 2025年枠 122 306.0         127 132 137 143 148 154 161 167 174 181 188 195 203 211 220 229 238 247 257 267 278 289 301 313 325 338 352 366 380 396 412 428
6 2026年枠 2021年枠をロールオーバー 372.5           152 158 164 171 178 185 192 200 208 216 225 234 243 253 263 273 284 296 308 320 333 346 360 374 389 405 421 438 455 474 492
7 2027年枠 2022年枠をロールオーバー 353.5             152 158 164 171 178 185 192 200 208 216 225 234 243 253 263 273 284 296 308 320 333 346 360 374 389 405 421 438 455 474
8 2028年枠 2023年枠をロールオーバー 335.3               152 158 164 171 178 185 192 200 208 216 225 234 243 253 263 273 284 296 308 320 333 346 360 374 389 405 421 438 455
    604万円 1,690万円                                                                        

 

【根拠】つみたてNISA

毎年40万円を投資します。投資元本680万円に対し、1,397万円の利益となります。

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0 投資額 利益 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 2029 2030 2031 2032 2033 2034 2035 2036 2037 2038 2039 2040 2041 2042 2043 2044 2045 2046 2047 2048 2049 2050 2051 2052 2053 2054 2055 2056
1 2021年枠 40 124.2 42 43 45 47 49 51 53 55 57 59 62 64 67 69 72 75 78 81 84 88 91 95 99 103 107 111 115 120 125 130 135 140 146 152 158 164
2 2022年枠 40 117.8   42 43 45 47 49 51 53 55 57 59 62 64 67 69 72 75 78 81 84 88 91 95 99 103 107 111 115 120 125 130 135 140 146 152 158
3 2023年枠 40 111.8     42 43 45 47 49 51 53 55 57 59 62 64 67 69 72 75 78 81 84 88 91 95 99 103 107 111 115 120 125 130 135 140 146 152
4 2024年枠 40 105.9       42 43 45 47 49 51 53 55 57 59 62 64 67 69 72 75 78 81 84 88 91 95 99 103 107 111 115 120 125 130 135 140 146
5 2025年枠 40 100.3         42 43 45 47 49 51 53 55 57 59 62 64 67 69 72 75 78 81 84 88 91 95 99 103 107 111 115 120 125 130 135 140
6 2026年枠 40 94.9           42 43 45 47 49 51 53 55 57 59 62 64 67 69 72 75 78 81 84 88 91 95 99 103 107 111 115 120 125 130 135
7 2027年枠 40 89.7             42 43 45 47 49 51 53 55 57 59 62 64 67 69 72 75 78 81 84 88 91 95 99 103 107 111 115 120 125 130
8 2028年枠 40 84.7               42 43 45 47 49 51 53 55 57 59 62 64 67 69 72 75 78 81 84 88 91 95 99 103 107 111 115 120 125
9 2029年枠 40 79.9                 42 43 45 47 49 51 53 55 57 59 62 64 67 69 72 75 78 81 84 88 91 95 99 103 107 111 115 120
10 2030年枠 40 75.3                   42 43 45 47 49 51 53 55 57 59 62 64 67 69 72 75 78 81 84 88 91 95 99 103 107 111 115
11 2031年枠 40 70.9                     42 43 45 47 49 51 53 55 57 59 62 64 67 69 72 75 78 81 84 88 91 95 99 103 107 111
12 2032年枠 40 66.6                       42 43 45 47 49 51 53 55 57 59 62 64 67 69 72 75 78 81 84 88 91 95 99 103 107
13 2033年枠 40 62.5                         42 43 45 47 49 51 53 55 57 59 62 64 67 69 72 75 78 81 84 88 91 95 99 103
14 2034年枠 40 58.6                           42 43 45 47 49 51 53 55 57 59 62 64 67 69 72 75 78 81 84 88 91 95 99
15 2035年枠 40 54.8                             42 43 45 47 49 51 53 55 57 59 62 64 67 69 72 75 78 81 84 88 91 95
16 2036年枠 40 51.2                               42 43 45 47 49 51 53 55 57 59 62 64 67 69 72 75 78 81 84 88 91
17 2037年枠 40 47.6                                 42 43 45 47 49 51 53 55 57 59 62 64 67 69 72 75 78 81 84 88
    680万円 1,397万円                                                                        

 

課税期間の考え方など

非課税期間は、一般NISAは5年、つみたてNISAは20年です。

非課税期間に売却や配当等で得た利益に対して、課税されないというものです。

また、配当を出さない投資信託などをずっと持っていた場合メリットが無いかというとそうではありません。

非課税期間終了まで株などを持っていた場合、非課税期間終了時の単価が「取得価格」に変わるイメージです。

例えば、

100円で買った株が、1,000円時点で非課税期間終了し、2,000円になった際に売却するとします。すると本来は、1,900円の売却益に対して税金がかかります。

しかし、「取得単価」が1,000円に変わることで、2,000円で売却する際に、1,000円分の売却益にのみ税金がかかります。残り900円の売却益には税金がかからないのです。

つまり、配当を出さない投資信託などをずっと持っておく事も非課税のメリットがあるのです。

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