現代社会において、「頭がいい」とは何でしょうか。「頭がいい」=「勉強」ができるではないことは皆さんもイメージしていると思います。
大手企業に勤めて多くの人・仕事と接してきた経験、年間多数の読書
(特に育児関係)をしている情報から考えをお伝えしたいと思います。
今回、強く生きるために、必要な7つの力について、東京大学出身でTV情熱大陸にも出演された高濱正伸さんの著書を読み、我が家で実践している事も踏まえてお話したいと思います。
高濱 正伸さんとは
(引用:花まる学習会HP)
東京大学出身で、教育に関するNPO法人の理事長をされており、TV情熱大陸への出演や著書も多数出版されています。最近は話題のclubhouseも始められるようです。
今回は、高濱正伸さんの『本当に頭がいい子の育て方』を読み、我が家で実践している事を踏まえてお話したいと思います。
本当に頭がいい子を育てる7つの力
「本当に頭がいい子」を育てるにはどのような要素が必要なのか、高濱さんのこれまでの研究や活動を通して、様々な視点で語られています。ポイントは7つの力です。
- 魅力・・・・・・・・・・人が集まってくる人間としての器
- 体力・・・・・・・・・・すべての活動の土台となる基礎力
- やる気・・・・・・・・・自分から楽しんで行動する力
- 言葉の力・・・・・・・・すべての学力の土台
- 見える力と詰める力・・・意図を読み取り粘り強く考える力
- 親子力・・・・・・・・・親と子の関係から生まれる力
- あそぶ力・・・・・・・・物事を柔軟に考える力
変化・進化の目まぐるしい社会において、「強く生きていく」という事が「本当に頭がいい」と言えると私自身考えています。学校の座学でトップになる事だけでは、「本当に頭がいい」とは言えないと思います。
こうして見ると、学歴に囚われず、社会で成功している人は「7つの力」がとても高い人だと思います。(親子力は大人になってしまうと見えてこないですが)
高濱さんは、タイトルでは「頭がいい」と言いながらも、7つの力から見てわかるように「頭」だけではないということを述べられています。これは、ひと昔前のの「学力重視・学歴重視」という教育の考え方に対する疑義を唱えるために、あえて「頭がいい」という表現で「現代に必要な力」を述べられているのだと私は思います。
そう考えると、さらに教育に対する「情熱」を感じます。
これまでの考え方に「自分の考え」をぶつけていますよね。
家族でできること
著書では、家庭で具体的にできる事も述べられています。
その中で、私たちが実践している事を3つご紹介します。
- 家族旅行や外遊びで、「感じる心」を育てる
- 子どもの疑問にきちんと答える(正解を教えるばかりではなく、向き合うということ)
- リビングに「辞書」を常備する
外遊び、子どもの疑問に向き合うという事は、「普通のこと」かもしれませんが、これが子供の成長にはとても重要な事だと考えてしっかり行うべきだと思います。いきなり英会話を始める・・というような難しい事よりもまずは基本的な事が重要だと思います。
また、辞書は、我が家では大活躍しています。
まだ保育所に通っている子なので、最初は自分で調べるというのは難しいのですが、手伝ってあげながら調べるようにしています。そうすると自然と分からないことは「辞書で調べる!」というようになりました。また、辞書で調べた意味の中で、分からない言葉が出てくるので、連鎖して次々調べるようになりました。
改めて「7つの力」を見返してみてください。
このような3つの取り組みでも、「7つの力」の成長に大きく関わって来ています。
「辞書」は、やる気、言葉の力、見える力と詰める力、親子力につながると考えています。
私の子どもの話ですが、「~は世界で一番美しいと言われています」という言葉をテレビで聞いて、「言われているだけだから、世界で一番美しいって決まってるわけではないんだよね?」と聞いてきました。とても驚きました!
言葉の意図をしっかり理解していて、これも辞書の1つの成果だと思います。
我が家で使っている辞書は、新レインボー はじめて国語辞典(オールカラー) [ 金田一秀穂 ]です。大人用の辞書だと、調べるのも難しいですが、動物の絵や色分けで、楽しく調べやすくなっています。「あ行」は「あざらし」、「か行」は「カンガルー」などです。
まとめ
現代社会において「頭がいい」とはどのようなことか、どのようにすれば「頭がいい」と言える子に育ってくれるのか。「7つの力」を基に、我が家でも実践している事をご紹介させていただきました。
私は、現代の変化・進化の中で強く生き抜く力を持った子になってほしいなと思っています。それが幸せになれる力だと思っているからです。
読書は、自身の環境・時間・現時点でのレベルからは経験できない事を疑似体験させてくれる素晴らしいツールだと思います。ぜひ皆さんも読書をする習慣をもってみてはいかがでしょうか。
コメント